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緑の紳士

〜序章〜

プロフィットの僕、明輝(アキラ)は、
クロニクル5実装後から新魔法書「グレートシールド」を探し、
冬の迷宮を彷徨っていた。
魔法書を落とすMob『インテンスコールドバッファロー』の沸く場所は三箇所。
そこはいつも混む人気狩場であり、僕はいつもバッファローが沸く場所を確保することが出来なかった。
空いた時間があれば冬の迷宮に赴き、
沸く場所を巡回し、
空いてないことを確かめ落胆する。
その繰り返しで僕は疲れていた・・・。



 
バッファローが沸く場所が2箇所隣接したところで、
その日も僕は場所が空くのを待っていた。
どちらも既に先客がいる。
1箇所は物理スキルで敵を分裂させた、所謂『分裂狩り』をしているオークのPTだ。
経験値稼ぎにここに来ているのだろう。
もう1箇所は敵の沸く場所を2箇所確保して狩っているクランPTだ。
少し離れたところに3箇所目の沸く所があるが、
そこもペアが確保していた。

隣接した場所で空くのを待ちながら、時々移動してもう一箇所を見に行く。
ただひたすらその繰り返し。
しかし場所が空く気配はない。


時折僕が待機している場所の近くでバッファローが沸く時がある。
その時は少しだけ狩らせてもらったけれど、
一度すでに狩っている敵に物理スキルを打ち込み、
わざわざ分裂させて持って行かれ、
僕はすっかり萎えてしまった。


「いい加減、ここから卒業したいんだけどなぁ・・・」


そうは思えど、いまだに高い魔法書「グレーターシールド」。
クランハントに頻繁に使うような魔法ではないものの、
プロフィットとして覚えていないまま、という訳にもいかない。
少し休憩しよう・・・と僕は離脱した。






時を改めて僕が冬の迷宮に降り立った時、
ふいに声がかけられた。


「***:こんばんわ」


ふと見ると、オークメイジと思しき人が傍に立っている。
周りを見渡しても近くには誰もいない。
と言う事は話しかけられたのは僕だ。

「明輝:(・w・)ノばんわー」

僕は少々困惑しながらも返事を返した。
知らない人に声をかけられる時は、大抵ろくなことがない。


「***:グレーターシールドをお探しですか?」


どうやら僕のタイトル『Gシールドを探して三千里』を見て声をかけたようだ。
なんとなく嫌な予感がしつつ、僕は答えた。


「明輝:はい、そうです」

「明輝:取りに何回か来てるんですが場所が空いてなくて」

「***:実はグレーターシールドを持っているんですが」

「***:お安く提供しますが如何でしょう」


『そら、来た』
僕は落胆した。
所謂「押し売り」だ。
買うつもりならわざわざ何度も足を運んだりしない。
僕は答えた。


「明輝:お金出してまでは、なんです」

「明輝:なので取りにきてます」

「***:そか」


声を欠けて来たオークはしばし考え込んだ様子に見えた。
僕は狩場が空いてないのを確認し、街に戻って釣りでもしようかと思い帰ることにした。


「明輝:お気遣いどもです」


そしてリターンのスキルを使おうかと思ったその時、
彼は口を開いた。


「***:じゃあ使う予定も無いですし上げましょう」


僕は思わず驚嘆の声を上げた。
市場ではいまだに1Mを超えて取引されている魔法書だ。
それを見ず知らずの僕にくれるだなんて。


「明輝:本当にいいんですか?」

「***:えぇ、使ってください」


そして彼は魔法書を差し出してきた。





僕は心ばかりのお礼を探して荷物を見やったが、
彼は何も受け取らなかった。


そして、


「***:それでは失礼します」

「明輝:ありがとうでした」


彼は去った。
僕は深い感謝を湛えて彼を見送った。
何度も何度も頭を下げながら。






______________________________________________________

これは実際におきた出来事です。
リネやってていい事ばかりあるわけではないけど、
でも、こんな心癒されることもあるんですねぃ・・・。
本当に本をくれた方には感謝しております。
ありがとうございました<(_ _)>



てことで今日はコレニテ。
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