緑の紳士
2006.10.25 Wednesday 13:11
〜序章〜
プロフィットの僕、明輝(アキラ)は、
クロニクル5実装後から新魔法書「グレートシールド」を探し、
冬の迷宮を彷徨っていた。
魔法書を落とすMob『インテンスコールドバッファロー』の沸く場所は三箇所。
そこはいつも混む人気狩場であり、僕はいつもバッファローが沸く場所を確保することが出来なかった。
空いた時間があれば冬の迷宮に赴き、
沸く場所を巡回し、
空いてないことを確かめ落胆する。
その繰り返しで僕は疲れていた・・・。
プロフィットの僕、明輝(アキラ)は、
クロニクル5実装後から新魔法書「グレートシールド」を探し、
冬の迷宮を彷徨っていた。
魔法書を落とすMob『インテンスコールドバッファロー』の沸く場所は三箇所。
そこはいつも混む人気狩場であり、僕はいつもバッファローが沸く場所を確保することが出来なかった。
空いた時間があれば冬の迷宮に赴き、
沸く場所を巡回し、
空いてないことを確かめ落胆する。
その繰り返しで僕は疲れていた・・・。
バッファローが沸く場所が2箇所隣接したところで、
その日も僕は場所が空くのを待っていた。
どちらも既に先客がいる。
1箇所は物理スキルで敵を分裂させた、所謂『分裂狩り』をしているオークのPTだ。
経験値稼ぎにここに来ているのだろう。
もう1箇所は敵の沸く場所を2箇所確保して狩っているクランPTだ。
少し離れたところに3箇所目の沸く所があるが、
そこもペアが確保していた。
隣接した場所で空くのを待ちながら、時々移動してもう一箇所を見に行く。
ただひたすらその繰り返し。
しかし場所が空く気配はない。
時折僕が待機している場所の近くでバッファローが沸く時がある。
その時は少しだけ狩らせてもらったけれど、
一度すでに狩っている敵に物理スキルを打ち込み、
わざわざ分裂させて持って行かれ、
僕はすっかり萎えてしまった。
「いい加減、ここから卒業したいんだけどなぁ・・・」
そうは思えど、いまだに高い魔法書「グレーターシールド」。
クランハントに頻繁に使うような魔法ではないものの、
プロフィットとして覚えていないまま、という訳にもいかない。
少し休憩しよう・・・と僕は離脱した。
時を改めて僕が冬の迷宮に降り立った時、
ふいに声がかけられた。
「***:こんばんわ」
ふと見ると、オークメイジと思しき人が傍に立っている。
周りを見渡しても近くには誰もいない。
と言う事は話しかけられたのは僕だ。
「明輝:(・w・)ノばんわー」
僕は少々困惑しながらも返事を返した。
知らない人に声をかけられる時は、大抵ろくなことがない。
「***:グレーターシールドをお探しですか?」
どうやら僕のタイトル『Gシールドを探して三千里』を見て声をかけたようだ。
なんとなく嫌な予感がしつつ、僕は答えた。
「明輝:はい、そうです」
「明輝:取りに何回か来てるんですが場所が空いてなくて」
「***:実はグレーターシールドを持っているんですが」
「***:お安く提供しますが如何でしょう」
『そら、来た』
僕は落胆した。
所謂「押し売り」だ。
買うつもりならわざわざ何度も足を運んだりしない。
僕は答えた。
「明輝:お金出してまでは、なんです」
「明輝:なので取りにきてます」
「***:そか」
声を欠けて来たオークはしばし考え込んだ様子に見えた。
僕は狩場が空いてないのを確認し、街に戻って釣りでもしようかと思い帰ることにした。
「明輝:お気遣いどもです」
そしてリターンのスキルを使おうかと思ったその時、
彼は口を開いた。
「***:じゃあ使う予定も無いですし上げましょう」
僕は思わず驚嘆の声を上げた。
市場ではいまだに1Mを超えて取引されている魔法書だ。
それを見ず知らずの僕にくれるだなんて。
「明輝:本当にいいんですか?」
「***:えぇ、使ってください」
そして彼は魔法書を差し出してきた。

僕は心ばかりのお礼を探して荷物を見やったが、
彼は何も受け取らなかった。
そして、
「***:それでは失礼します」
「明輝:ありがとうでした」
彼は去った。
僕は深い感謝を湛えて彼を見送った。
何度も何度も頭を下げながら。
______________________________________________________
これは実際におきた出来事です。
リネやってていい事ばかりあるわけではないけど、
でも、こんな心癒されることもあるんですねぃ・・・。
本当に本をくれた方には感謝しております。
ありがとうございました<(_ _)>
てことで今日はコレニテ。
その日も僕は場所が空くのを待っていた。
どちらも既に先客がいる。
1箇所は物理スキルで敵を分裂させた、所謂『分裂狩り』をしているオークのPTだ。
経験値稼ぎにここに来ているのだろう。
もう1箇所は敵の沸く場所を2箇所確保して狩っているクランPTだ。
少し離れたところに3箇所目の沸く所があるが、
そこもペアが確保していた。
隣接した場所で空くのを待ちながら、時々移動してもう一箇所を見に行く。
ただひたすらその繰り返し。
しかし場所が空く気配はない。
時折僕が待機している場所の近くでバッファローが沸く時がある。
その時は少しだけ狩らせてもらったけれど、
一度すでに狩っている敵に物理スキルを打ち込み、
わざわざ分裂させて持って行かれ、
僕はすっかり萎えてしまった。
「いい加減、ここから卒業したいんだけどなぁ・・・」
そうは思えど、いまだに高い魔法書「グレーターシールド」。
クランハントに頻繁に使うような魔法ではないものの、
プロフィットとして覚えていないまま、という訳にもいかない。
少し休憩しよう・・・と僕は離脱した。
時を改めて僕が冬の迷宮に降り立った時、
ふいに声がかけられた。
「***:こんばんわ」
ふと見ると、オークメイジと思しき人が傍に立っている。
周りを見渡しても近くには誰もいない。
と言う事は話しかけられたのは僕だ。
「明輝:(・w・)ノばんわー」
僕は少々困惑しながらも返事を返した。
知らない人に声をかけられる時は、大抵ろくなことがない。
「***:グレーターシールドをお探しですか?」
どうやら僕のタイトル『Gシールドを探して三千里』を見て声をかけたようだ。
なんとなく嫌な予感がしつつ、僕は答えた。
「明輝:はい、そうです」
「明輝:取りに何回か来てるんですが場所が空いてなくて」
「***:実はグレーターシールドを持っているんですが」
「***:お安く提供しますが如何でしょう」
『そら、来た』
僕は落胆した。
所謂「押し売り」だ。
買うつもりならわざわざ何度も足を運んだりしない。
僕は答えた。
「明輝:お金出してまでは、なんです」
「明輝:なので取りにきてます」
「***:そか」
声を欠けて来たオークはしばし考え込んだ様子に見えた。
僕は狩場が空いてないのを確認し、街に戻って釣りでもしようかと思い帰ることにした。
「明輝:お気遣いどもです」
そしてリターンのスキルを使おうかと思ったその時、
彼は口を開いた。
「***:じゃあ使う予定も無いですし上げましょう」
僕は思わず驚嘆の声を上げた。
市場ではいまだに1Mを超えて取引されている魔法書だ。
それを見ず知らずの僕にくれるだなんて。
「明輝:本当にいいんですか?」
「***:えぇ、使ってください」
そして彼は魔法書を差し出してきた。

僕は心ばかりのお礼を探して荷物を見やったが、
彼は何も受け取らなかった。
そして、
「***:それでは失礼します」
「明輝:ありがとうでした」
彼は去った。
僕は深い感謝を湛えて彼を見送った。
何度も何度も頭を下げながら。
______________________________________________________
これは実際におきた出来事です。
リネやってていい事ばかりあるわけではないけど、
でも、こんな心癒されることもあるんですねぃ・・・。
本当に本をくれた方には感謝しております。
ありがとうございました<(_ _)>
てことで今日はコレニテ。
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